我が家のこと

我が家のこと · 28日 8月 2024
 我が家の食卓には、ちょっとした相棒のように存在する小型テレビがある。家族が集まるキッチンや食卓で、さっとニュースをチェックするにはこれ以上ないほど便利だ。もちろん、映画鑑賞などには物足りないが、新聞を読みながら、あるいはコーヒーを片手に気軽に録り貯めた番組を1.3倍速で再生する際には、このテレビが欠かせない。我が家では、小さいながらも主役級の家電だ。 その正体は、パナソニックのプライベート・ビエラUN-19F5というモデルで、チューナー(品番:UN-E5S)とモニターが独立しているのが特徴だ。我が家ではダイニング周りにTV配線を用意していなかったため、リビングのテレビ台に収めたチューナーさえあれば、無線で接続できるのがありがたい。さらに、チューナー部にHDDを接続すれば録画も可能で、朝ドラ「虎に翼」や大河ドラマ「光る君へ」などのお気に入りの番組を撮り貯めて楽しんでいる。 しかし、盆休みのある日、突然そのテレビが壊れてしまった(泣)。AMAZONアレクサを通じて声で操作していたのだが、急に私の指示に全く反応しなくなったのだ。調べてみると、チューナー部の電源LEDが点灯しない。問題がありそうなのは、お弁当箱ほどの小さな箱だ。 メルカリでチューナー部だけを探してみたものの、7、8年前の古いテレビにもかかわらず、5000円以上の値がついている。後継機を新品で購入しても4万少々だし、治るかどうかわからない中古品にこの金額をかけるのは、どうにも釈然としない。直感的に割に合わないと感じた。 私は、元・工作少年だった。図画工作と技術家庭科が得意で、何歳になってもそのスピリットは失われていない。だからドライバーを手に取り、迷うことなく分解を始めた。 建築士が本職で、テレビの故障原因なんて分かるわけがない。分かりたいわけでもない。ただネジを外してみたかっただけ。ただ、工作少年時代とは違い、大人になった僕は、後で戻せるように写真を撮りながら作業することを忘れなかった。 蓋を開けて中を見渡していると、液漏れしている電解コンデンサを発見。「まさかこれが原因?」と、16V1800μFのコンデンサに目をやる。中学校の技術家庭の授業で教わった、極性に注意することが頭をよぎる。 教えてくれた池端先生元気かな。 Amazonで検索してみると、なんと数百円で購入できる部品だった。これで直るのなら、ブログのネタにもなるし安いものだ。早速注文し、届くのを待った。 数日後、待ちに待った部品が到着。この数日間、リビングのテレビまで足を運んで番組をチェックするたびに、普段の便利さがどれだけ大事だったかを実感した。失って初めて気づく、というのはこういうことだろう。 はんだゴテの作業は昔から好きだったので、準備は万端。古いコンデンサを手早く外し、注意深く新しい部品に交換した。コネクタを元通りに接続し、蓋を閉めてネジを締め直す。まるで中学時代に戻ったかのような感覚だ。 少しだけ緊張しながらスイッチを入れると、見事にLEDが点灯した。火を吹かなくて良かった。アンテナ線をつなぎ、画面を確認すると、映像が映り始めた。数百円の電子部品で、我が家の日常が戻ってきたのだ。 長男と次男が帰省してきて交通費がボンボン飛んだ今、思わぬ出費が避けられたことに心から安堵。そう、中学時代に技術家庭の夏休みの宿題があったなら、今回の修理体験で立派なレポートが一本書けたに違いない。そんなふうに考えながら、我が家の8月は静かに終わろうとしている。

ウッドデッキのある木の家
我が家のこと · 11日 8月 2024
 木の家とか木造住宅とか、私自身が暮らしていて好きだからついつい声高に語ってしまうのですが、一般の人から見ると何が違うのだろうか?とふと考えてしまいました。 興味のない方から見たら、木造だろうが、鉄骨だろうが、RC造(鉄筋コンクリート)だろうが、あまり意識することもないのかもしれません。...

我が家のこと · 27日 5月 2024
第2、4日曜日が我が家の近くの「みどりのリサイクルステーション」の回収日。 みどりのリサイクルというのは、浜松市が運営している制度で、無料で剪定枝や草を回収してくれるありがたい存在。ゴミ袋のサイズも気にせずに気兼ねなく芝刈りができる。  庭いじりもマイホームの楽しみの一つ。実のなる木を植えるのも暮らす楽しみです。 

我が家のこと · 21日 5月 2024
 週末に木の家の自宅の手入れに取り組んでみました。  手入れというと少々大げさな気もして、「やっぱり、自然素材の木の家は手がかかるんですね。」と心配されるのは本意ではなく、人間で言えば、化粧水で肌を潤したり、オイルで油分を補う日々のメンテナンス程度のこと。...

長男の大学卒業と子供部屋のこと
我が家のこと · 25日 3月 2024
3月も終わりに近づき、いよいよ旅立ちの季節ですね。  この時期は、毎年のことながらちょっと複雑な気持ちになります。 うまく行った人、うまく行かなかった人、あちこちから悲喜交交の話を聞きます。 受験した子供も辛いですが、親も辛いですよね。 高校も大学も落ちた我が子を見てきた経験者なので痛いほどよく分かります。...