確認申請書類は大切に

 確認申請の書類は大切に保管してください、というお話です。

 

このところ、建て替えや増築相談で「確認申請や許可申請の書類がありません」というお話が連発しました。 特に市街化調整区域で特例を受けて建築許可を得た場合、「なぜ特例を受けることができたのか」という背景がわからないことには、その先に進めない場合もあり、書類の存在は重要です。  こりゃ、無理だと諦めかけたところ、意外な情報で今回は救われましたが。

 

「でも、役所に正本があるから大丈夫なのでは?」。申請書類には正本と副本の2冊があり、正本は役所に保管、副本は建築主が保管というのが通常です。 ただ、それも永久ではなく時間が経った書類は役所内では処分されるため、図面どころか建設地、建築主、床面積の2行ほどのわずかな文字情報を残して、後は処分されます。 平面図すら残りません。

 

 そうなると、副本を自分で保管するという自衛策しか無いのです。

 

 先代が建ててくださった住居で、相続の際に権利書以外は処分したというのが皆さんに共通する紛失経緯。

 

 登記の書類と確認申請の書類は同じくらい大切にしてください。 建主さんには口を酸っぱくして言い続けようと思います。