小さく暮らす?、大きく暮らす?

 小さく暮らすか?大きく暮らすか?最近、ふと頭の中を駆け巡ります。

 

 家づくりの際には割と小さなお子様がいらっしゃる家庭が多く、やはりどうしても人数分の個室を用意したいリクエストを受けます。 我が家も当初は、6帖x2の12帖のスペースを確保しました。 ただ、限られた予算をそれほど子供部屋に掛ける気もなく、押入れの類は作らなかったため、エレクターのハンガーラックで済ませました。

 

 我が家の場合は、次男が高校1年から、長男も同じタイミングで大学1年で実家を出て進学しました。その際には、ハンガーラックやベッドフレームも持って引っ越ししたため、割とスッキリとした部屋が残りました。 そのため、夫婦のどちらかが体調を崩したときの隔離部屋だったり、洗濯やアイロンの家事室になったり、趣味の部屋になったり、よくありがちな荷物置き場にならずに割と有効に使えているように思います。

 

 また、我が家では洗面室や浴室が2階にあるため、普段から2階に行くことが多く、寝るだけのスペースにならないのも有効に活用できている秘訣なのかと思います。 もちろん、そのためには緩めの階段というのが必須条件ではありますので、2階の水回りは緩めの階段とセットで!というのは忘れないように。

 

  タイトルの話に戻りますが、個人的には小さく建てて、スペースを有効に大きく広く使う生活が良いかなと思います。 そのためには、単なる通路だけの廊下を減らすとか、回遊性の間取りにするとか・・・。 で、それを考え始めると家の中に寒い場所を残さないように、断熱もしっかり考えつつ、開放的になる分は特に耐力壁の有効な配置など構造の安定性にも気を配る必要が出てきます。

 

 いい家を作るには、総合的に考えるバランス感覚が必要になってきます。 ミクロとマクロの視点を忘れないように、心がけたいものです。