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私にとっての聖地「博物館明治村」

 先日のことです。 非常勤講師を務めている、専門学校の研修旅行で愛知県犬山市の明治村に行ってきました。 家族旅行や小学校のバス遠足で何度も足を運んだ場所。 私にとっては建築家という仕事を認識した原点のような場所、言うなれば個人的「建築の聖地」です。

 

 「時間内に適当に村内を回ってくださって構いません」とありがたいオファーを頂いたので、食事時間省略のため、バス内でおにぎりを事前に食べ、限られた時間の中で、一番奥の旧帝国ホテル中央玄関まで園内バスで行き、あちこち見ながら帰ってくる作戦を取りました。 特に私にとっての聖地、旧帝国ホテル中央玄関。 学生時代は、建築家フランク・ロイド・ライトの作品巡りでサンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークへと足を運んだほど。  いくつかのスキャンダルが後世に伝わっていますが、それでもやはり建築の歴史の中では、間違いなくスターです。 

 

 この博物館明治村は、今こうして建築設計を仕事にしている現在の私でも、うっとりしてしまう程の名建築が数多く保存されており、子供から大人まで豊かな時間を過ごすことのできる、日本有数の屋外博物館だと信じて疑いません。

 

 解体間際だった、静岡市清水区の旧カトリック清水教会聖堂の見学をさせていただいてから、木造の教会に今まで以上に興味がわいたこともあり、学生に「暑いけど、体調は大丈夫か?」と声をかけながら速足で移動し聖ザビエル天主堂、聖ヨハネ教会堂を中心にじっくり鑑賞させていただきました。

 

 展示された数々の建築物に興味を持ちながら精力的に見て回った学生も多かったようで、この暑かった日の思い出がきっと将来の仕事の糧となることでしょう。  見ることは即ち学ぶこと、彼らにとっても私にとっても実にいい1日でした。

 

♯浜松市

♯設計事務所

♯博物館明治村