浜松市の五感で感じる自然素材の住まいづくりに取り組む建築家設計事務所です。
当事務所が提案する住まいは、木や漆喰といった自然素材を贅沢に使い、五感で感じる「ゴロ寝のできる」心地良さを追求しています。 木の優しい香りが漂い、無垢材の床が足裏に心地よく、視覚的にも温かみのある木目の美しさを日々感じられます。また、漆喰の壁は湿度を自然に調整し、視線にも優しく、触れると手触りの良い、ビニールクロスとは一線を画す、つなぎ目のない質感を感じることができます。
耳を澄ませば、風が木々を揺らす音や雨が屋根に降り注ぐ音が心を和ませ、窓を開ければ新鮮な空気が入り込んで自然の息吹を感じられます。 木々には小鳥が集い、四季折々の変化を感じながら、五感で豊かさを味わえる空間を提供します。
当事務所は、シンプルでありながらも細部にこだわり、住む人の五感を豊かにする住まいを目指しています。 長期の暮らしをイメージしているため、少し地味に見えるかもしれませんが、依頼主一人ひとりのライフスタイルや価値観に合わせた戸別対応の設計で、自然と調和した快適な暮らしをお届けします。
ご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。 自然素材の魅力を最大限に引き出した、人生観を変える住まいづくり、家づくりに一緒に取り組みましょう。 家づくりに「また今度」は、なかなか無いですからね。 飽きのこない家づくりをオススメしたいと思います。
「そろそろ30代だし・・・・」「子供が大きくなってきたし・・・」の枕詞のあとに、「マイホームを建てなくちゃ!」という義務感が伴う言葉が続くのは、実にもったいない。やっと回ってきたチャンスなのですよ。 「私たちはマイホームを建てたいんです!(ドヤっ)」という人に会いたいのは、たくさんの依頼人の喜びの現場に立ち会ってきた私の正直な感想。
「頭金も貯まったし・・・」、「アパートには飽きたし・・・」、「趣味の部屋を作りたいから・・・」「薪ストーブを楽しみたい」という前向きな理由で「家を建てたい!!」というのが、家族にとっても幸せな流れだというのが私の考え。 薪ストーブを取り入れてみたいというお客さんに良く出会います。きっといくつになっても心の奥底にある「男の子」の部分にヒットするんでしょうね。見積が出揃う前から薪集めをはじめ、「薪ストーブ止めますか」なんて私が言い出せなくなってしまう程の情熱を依頼人が見せてくださると私もより一層やる気が出るものです。これは何度か経験した実話です。
こんなに楽しいことを自発的に取り組まないのは、実にもったいない話です。 他にもキッチンにとことん夢を反映させてみるお母さん。インターネット配線に興味のあるお兄ちゃん。自分の部屋の広さが気になって仕方ない子供たち。自分の居場所を心配しているであろうペット達。一軒の家に、いろんな夢をぶつけてみる。
みんなの要求具合を微笑んで観察させて頂きながら、私はプランをいつも考えます。 実現の可能性には、とりあえず目をつぶって、まずは夢をどんどん広げましょう。考えるだけなら、無料ですからね。皆さんが抱えている思い入れ、隠さずに どんどん見せてください。大学ノートでもスケッチブックでも書き留めることが大切です。パソコンで清書してお行儀良くし過ぎるよりも、手書きでコーヒーの シミや子供の落書きがあるほうが私は魅力を感じます。流行っているからという理由では無く、自分達は何を求めているのか考えることが大切です。模範解答は無いのですから。
夢を広げるとは言っても、必ず予算の壁に突き当たる。この壁に突き当たることを恐れるがゆえに、夢を広げることに知らず知らずのうちに自分でブレーキを掛けてしまうのかもしれない。どんどん夢を広げるだけ広げてください。その後が、そろそろ私の出番です。
まずは、住まい手が家作りに何を求めているのか、私との打ち合わせで整理をしましょう。要望Aと要望Bは、類似のものかもしれない。または相反するものかもしれない。子供の小さい今のことばかり考えてもダメですよ、先のことも考えましょう。なんて指摘もします。 私の経験からも、子供が小さいのはあっという間、子供が巣立ってからの時間に目を向けることの必要性もお話ししたいと思います。
整理という、ふるいの中で残ったもの・・・それを大事にしたいですね。
また、目線を変えて物事を見ることも重要なことです。ベニヤむき出しでも、それを仕上げと思うことで、立派な仕上げとなります。判断するのは、住まい手自身なのですから、それは自分で決めればいいのです。 作品例の写真の家の外壁は無塗装の杉板です。古くなり色が変わっていく様子を楽しむ事で私と依頼人の合意が得 られました。決断には勇気も伴います。だからこそ達成感が得られるのだと思います。
さらに、目線を変えて将来のために未完成部分を残しておくという発想にも楽しみがあります。石膏ボードのままで引渡しとし、後で住まい手が、和紙を張ったり、ペンキを塗ったり・・・。明日の自分に宿題を与える、考えるだけでも楽しいではありませんか。
スペインのバルセロナにある「聖家族教会(サクラダファミリア)」は、いつ見ても工事中です。それが人を引き付ける魅力の一つなのかもしれませんね。めんどくさい事を敢えてやってみる。苦労、悩み、克服それは、満足という金銭以上の価値だと思える日が来ることでしょう。
ただしどんなに安くても、住まい手である人間・社会にダメージの多い材料の採用は当事務所では禁じ手です。必ず後悔する日が来ますから。その点ははっきりお伝えしています。
大手量産ハウスメーカーの目指すものは、効率化。細かい要望をすべて聞いていたら効率が下がる上に、間違い・クレームの元。 つまり、最大公約数的な家作りこそ、企業たるメーカーが利益を生む仕掛けです。それはそれで正しいことですし、株主も望むことですから必要な事です。ただ私の頭の中では、他人と同じ家を好まない、自分だけの家を求める少数派が居る事には薄々気が付いていました。
家作りを思い立ったとき、誰もが何の疑いも無く住宅展示場を訪れる。それは、現在極めて一般的な流れですし、気に入ったものがあれば、それも悪くない選択肢の一つです。
ただ問題は、気に入ったものが無かった場合それでも、その展示場の中から無理に、もしくは何となく決めてしまっている現状にあると私は考えています。多くの人は、住宅展示場の他にまだ、選択肢が残されていることを知らなすぎる!!ここに私は問題を感じます。
一生におそらく一度であろう、家作りですから、私にとっては見ず知らずの他人でもぜひ楽しんで頂きたい。そんな人が増えることで、長期的には社会が建築 を審判する目が肥えてくると考えるからです。評価に値しない公共建築ができれば新聞の投稿欄で批評が出たり、市民の会話の中で歴史的建造物の保存問題が取 り上げられたり、社会の文化資産である建物に意識が向くのは歓迎すべき流れです。最近は、婦人雑誌でも随分と住宅の記事が増えてきましたし、CASA BRUTUSなど専門的な情報誌も増えています。この流れは確実に強くなります。いや、ならなくては日本の建築文化が廃れます。
ここで、姿のはっきりしないブランドという虚像を捨ててみる勇気を持つことをお勧めします。ブランドを維持することにどれだけの費用が費やされているか、考えたことありますか?
それでは、代わりに何を頼りにすればよいでしょうか? 肝心なのは、実際に現場で手を動かしている人間の技量だというのが私の持論。
人間の手は正直です。大工の人件費を無理矢理下げれば、当然、その分仕事は雑になるに決まっています。ベニヤ一枚張るのにも、切り口にさっとサンドペーパーをかけるか、かけないかのその気遣いの有無が化粧仕上げの出来を左右します。
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